スクラップブッキングが生まれたのは1980年代のアメリカ。現在、アメリカでは愛好者が約2000万人、市場規模は3000億円といわれるくらい盛んです。全米各地で行われているホビーショー会場の半分は、スクラップブッキング関係ともいわれていますね。日本では、3〜4年前から専門の本が出版されるようになりました。
テーマの設定は自由です!誕生日などの記念日や旅行の思い出をまとめたり、昔の写真を使って作るのもいいですね。私が作ったもので気に入っているのは、子どもの誕生日パーティに出席してくれた人にメッセージをもらい、それをそれぞれの写真に添えて1冊にまとめたもの。出席してくれた人も喜んでくれましたし、子どもが大きくなったら見せようと思って今から楽しみにしているんです。慣れてくると、子どもやペットの何気ない仕草が見逃せなくなるので、写真を撮るのが本当に楽しくなりますよ!
気になる予算ですが、使う素材に左右されます。アシッドフリーの台紙は1枚100円程度なので、紙のバリエーションで作成するならば1枚200〜300円で作ることもできます。もちろん、保存を考慮せず身の回りの素材を用いればもっと安くすることも可能ですね。ただし、高価な素材を使用しても1回ですべてを使い切るわけではありません。例えば私は、紙を切った残りでタグを作って友達と交換し合ったりしています。素材の使い残しは取っておいて、別の機会に使用するようにするのが予算を抑えるコツですね。
作品を完成させたら、誰かに見てもらいたいと思うのが人情。アメリカでは、専門店に作品を持ち寄ることで一種の社交場が生まれています。日本では、インターネットを利用したブログなどのコミュニケーションが盛んですね。

スクラップブッキングとこれまでのアルバムとの大きな違いは、テーマを決めて作るという点にあります。
台紙に写真と飾りを付け、タイトルとジャーナル(言葉)を入れるのが基本形。完成した1枚からは、写真を撮影したときの情景が思い浮かぶので、見るたびに思い出が甦るという楽しみがあります。
もちろん、作っていく過程も楽しめます。写真に合った色の紙を探したり、テーマに合った飾り付けを考えたり…。
写真を撮ったときの気持ちを思い出しながら作ることができるのも、スクラップブッキングの魅力ですね。
これまで広く使われてきた粘着タイプのアルバムは、接着面に酸が多く入っているので、長く保存すると変色してしまう欠点がありました。そのため、スクラップブッキングではアシッドフリー(酸が含まれていない)素材の使用を推奨しています。特に、写真を貼るときに使用するのりは「Acid Free」と表示されたものを選びたいですね。また、和紙や折り紙、画用紙なども、台紙に使うと写真が傷む原因になりますので気をつけましょう。 ただし、頻繁に見るものなどの場合、どうしても劣化してしまうので、そこまで神経質になる必要はありません。プレゼントにするときや長期保存を考える場合などは、写真を劣化させないようアシッドフリーの素材を使ってください。
パソコンも有効なツール。例えば、気に入ったフォントをプリントアウトし、クラフトナイフで切り抜いてタイトル文字に使えば、おしゃれな仕上がりになりますね。いろんな模様や絵柄などを探したり、編集ソフトで作ったりして彩りを添えるのもいいでしょう。ただひとつ気をつけたいのは、スクラップブッキングはあくまで写真が主役だということ。写真より目立つ飾りはマイナス効果となってしまいます。「写真を一番引き立たせる」ように意識して色遣いや柄遣いに気を配るのが上手なスクラップブッキングを作るコツですね。
実際にどのような作業が必要なのか、絹田先生に作品を作ってもらいました!ぜひ、細かいプロセスを確認してみてください。 | |
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| 基本的に必要な作業は「切る」「貼る」のみなので、ハサミとのりがあればOK。右側の定規が付いた道具は「ペーパートリマー」。定規にカッターがついているのできれいにカットすることができます。 | |
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| まずテーマを決め、それに合う写真を選びます。複数枚選ぶ場合は、対象に寄ったものと引いて撮ったものを混ぜるのが、効果的に見せるコツ。台紙は、写真が引き立つ色を選びましょう。 | |
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| 一番強調したい写真には、台紙と別の色の紙を使ってふちをつけるとより際立ちます。あらかじめ写真を貼ってからカットしたほうがカンタンです。もちろんのりはアシッドフリーのものを。 | |
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| 余白部分を飾る紙を選びます。どの色が写真を引き立たせるか、並べて確認しましょう。このとき、紙のふちを写真のラインに合わせておくと、ビシッと締まった感じになりますので、定規で合わせて貼りましょう。 | |
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| 今回は「3歳の誕生日」がテーマなので、「3」の字を貼るつけることに。乾きやすいアクリル絵の具で色を塗りました。飾りに使う素材はアシッドフリーのものが基本です。 | |
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| 今回は市販のシールを使用しましたが、パソコンで打ち出したフォントを使うのもアリですね。この文字だけではちょっとさびしかったので、字の横にラインを引いて少しだけ強調してみました。 | |
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| 最後に、上の余白部分にジャーナル(言葉)を入れます。そのとき起こったこと、感じたことなどを日記代わりに記しておくことで、思い出を何度も楽しむことができるようになります。 | |
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| 完成したものは、スクラップブッキング専用のアルバムに入れておくと、長期間保存できます。 | |
食事中の1コマ。「no」のインパクトと写真の表情がマッチしていて、1枚だけの写真なのにストーリーを感じさせます。
お子さんが電車好きでよく線路に行くのだとか。台紙の上に置かれた金属の素材が、線路脇の金網をイメージさせますね。
長期間の保存を意識しなければ、さまざまな形で作ることができます。蛇腹仕立てのものは立てておくのもおしゃれ。100円均一で購入したカンバスを利用したものや、キーホルダー仕立てにしたものなどもあり、自由な発想で作ることができることがわかりますね。
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